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うつ病について

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症状の程度や現れ方によるうつ病の分類

症状の程度や現れ方によるうつ病の分類は臨床診断に用いられている診断基準に基づいたもので、以下のように分類されています。

・大うつ病性障害(大うつ病)
いわゆる一般的に考えられているうつ病です。1回のみで完全に回復する場合もありますが、うつ病の人の半数以上は再発を繰り返す傾向にあります。再発が繰り返されると症状の期間が長引き、また、繰り返す期間が短くなる傾向がみられます。なお、「大うつ病」は「Major Depression」の訳語であり、『大』はうつ病が重いことを示しているわけではありません。
・気分変調性障害(軽症うつ病)
軽いうつ状態が慢性的に続くものをいいます。うつ病は数カ月から長くて半年ぐらいで回復することが多いのですが、軽症うつ病の場合は2~3年以上続くことが珍しくありません。
・双極性障害(躁うつ病)
躁状態とうつ状態が繰り返されるものをいいます。うつ状態が現れるという点では同じですが、うつ病だけの場合と躁うつ病のうつ状態の場合では治療法も異なり、病態としては違うものと考えられます。なお、比較的軽い躁とうつが交互に現れるものを気分循環症といいます。
・統合失調感情障害
幻覚や妄想などの統合失調症の症状と躁またはうつ症状が混在して現れるものをいいます。躁型とうつ型の2つのタイプがあります。
図 大うつ病性障害、気分変調性障害、双極性障害のちがい

どのように診断されるの?/問診と診断基準

うつ病は通常の憂うつが日常生活、社会生活に支障をきたすほどの病的な状態になるものです。しかし、病的であるかないかはなかなか区別がつかないため本人が病気であることに気づきにくく、なかなか受診につながらないことが少なくありません。
診断は問診からうつの状態を把握して診断基準に照らしながら病的な状態であるかどうかを評価していきます。うつ病の中には精神症状が目立たずに身体症状が前面に現れる仮面うつ病の状態を呈することがあり、本人がうつ病であることに気づかない場合もあります。なかなか治らない身体症状がある場合にはうつ病を疑う必要があるかもしれません。

・本人または家族への詳細な問診が診断のベース

うつ病の診断では、下記のような問診を中心に進められます。

  • 症状がいつから始まったか
  • どのような症状が現れたか
  • 症状が現れたきっかけとなった背景
  • 日常生活や社会生活への支障の程度

このほかにも、既往歴や家族歴、もともとの性格傾向などの情報も診断には欠かせません。
また、本人だけでなく家族からみた客観的な症状の把握も大切です。特に、子どもや高齢者の場合には本人が自分の症状について把握できていなかったり、うまく伝えられないことが少なくないため、家族が代わって症状を伝える必要があります。

・診断基準に基づいたうつ病の診断
うつ病の診断は、診断基準をベースに行われます。診断基準としては、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類である「ICD-10」と、米国精神医学会の「DSM-V」の2つが主に使われています。これらの診断基準では、うつ病にみられる症状を記述した診断項目を多数あげて、それらに当てはまる項目がいくつあるかによって決めるようになっています。
また、うつ病の診断においてはうつ状態を把握するための評価スケールがいくつかあり、必要に応じて用いられます。これらの評価スケールではうつ病の人が自己診断的にうつ状態を把握できるものもあります。評価スケールの得点が高いからといって即座にうつ病であると診断できるわけではありませんが、うつ病である可能性を疑うための1つの目安となります。
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